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北海道札幌市における医療支援活動について

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、地域の医療機関や搬送業務を担う消防機関の負担は、今もなお増大しています。また、医療機関へ入院することができず、自宅や宿泊施設において経過観察を余儀なくされている方々も今もなお存在しています。
本学では、北海道札幌市保健福祉局の依頼に基づき、現地で開設された「入院待機ステーション」の運営を支援するため、保健医療学部救急医療学科と大学院保健医療学研究科に所属する救急救命士6名を派遣しました(5月31日から6月18日までの延べ19日間)。
現地では、レッドゾーンにおける入院待機陽性患者の健康観察、介助及び酸素投与管理等の補助、グリーンゾーンにおける事務作業、医師及び看護師等との連絡用務を行いました。また、手指衛生からPPE(Personal Protective Equipment:個人防御具)による感染防御も徹底し、現地における医療支援活動を展開してまいりました(活動後に参加した救急救命士を対象に帰任時にPCR検査を実施し、全員陰性の確認を行った後に業務に復帰しています)。
なお、後方支援として、災害ロジスティクス演習を修了した本学科4年生が、災害医療ロジスティクス専門家の監修の下、クロノロジーの管理や、標準作業手順書・活動報告書の作成を行いました。作成された活動報告書は、最終日に札幌市保健福祉局、入院待機ステーション、厚生労働省DMAT事務局に提出させて頂いております。
救急医療学科では、「一人でも多くの命とその家族を救う」ため、医療人として求められる高い倫理観と崇高な精神を徹底的に教育し、切迫した危機的状況下で人命に関わる重責を担える総合的な実践力を持った救急救命士を育成しています。また、医療支援活動を通して得てきた知識と技術を一人でも多くの学生に伝承し、その活動の場を拡げることにも挑戦しています。
この場を借りまして、日々医療の最前線で患者の治療に尽力されている医療従事者の皆様に、心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げます。最後に、残念ながら感染によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、罹患された全ての皆様に対し1日も早いご回復をお祈り申し上げます。
公開日 : category : お知らせ