2025年9月14日、鴨志田緑小学校で開催された「鴨志田祭2025」に救急医療学科の教員と学生が参加し、本部の救護担当として見守りを実施しました。
幸い、傷病者の発生はありませんでしたが、地域の方から「いてくれるだけで安心!」「ありがとう」とお言葉をいただきました。
学生は、この経験を通して、お祭りなどの地域行事が防災や共助に繋がることを学びました。
今後も地域の皆様から必要とされる学科を目指し、様々な行事に参加したいと思います。



映画『フロントライン』モデル 阿南英明氏・近藤久禎氏による災害医学特別講義 開催報告
現在、大ヒット公開中の映画『フロントライン』(公式サイトはこちら)。
先日の小栗旬さん、窪塚洋介さんらが来学された本学科での特別試写会(その時の様子はこちら)に続き、この度、物語のモデルとなった災害医療のトップランナー、神奈川県立病院機構理事長の阿南英明氏と、厚生労働省DMAT事務局次長の近藤久禎氏が、学生のために特別講義を行ってくださいました。
最前線のリアル ―ダイヤモンド・プリンセス号での闘い―
講義ではまず、世界が固唾をのんで見守ったダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウイルス対応について語られました。災害対応の専門家ではあっても、未知のウイルスに対応する経験はなかったDMAT(災害派遣医療チーム)が、乗客約3700人という未曾有のスケールでの集団感染にどう挑んだのか。映画では描ききれない現場の困難さが明かされました。さらに、単に命を救うだけでなく、先の見えない不安の中にいる患者や家族の尊厳をいかに守るか、その医療倫理の核心が議論されました。
歴史の教訓を未来へ ―災害と人権を考える―
続いて、議論は福島第一原発事故時の病院避難や、コロナ禍で顕在化した「差別・偏見」の問題へと移りました。特に日本の“黒歴史”とも言えるハンセン病の隔離政策を例に、恐怖や無知が人権侵害に繋がりうる危険性を解説。過去の事例から学ぶことの重要性を強調し、医療者は常に自らの判断を問い直す倫理観を持つべきだと説かれました。歴史の教訓を未来の危機管理にどう活かすか、深い問いが投げかけられました。
これからの救急救命士に求められるもの
最後に、未来の医療を担う本学科の学生たちに向けて、これからの救急救命士に求められる資質について語られました。救急救命士の活躍の場が消防だけでなく病院へと広がる現代において、4年制大学で学ぶ意義は技術習得のみならず、幅広い教養と「人間力」の育成にあると強調。現場で常に自問自答し、学びと反省を繰り返す姿勢こそが、これからの救急救命士に不可欠であると、学生たちへの期待が示されました。
本講演会は、4月の特別試写会に続く、学生たちが災害医療の現実と、その根底に流れるべき高い倫理観を学ぶ、極めて貴重な機会となりました。
お忙しい中、貴重なご講演を賜りました阿南英明様、近藤久禎様に心より御礼申し上げます。
本学の強み:DMAT事務局との公式連携
本学救急医療学科は、映画『フロントライン』で描かれたDMAT(災害派遣医療チーム)を統括するDMAT事務局と、災害医学分野における連携協定を締結しています。
これは、本学の災害医療教育が国内最高レベルであり、在学生・卒業生が実際の災害現場で即戦力として活躍していることの証です。
この最前線の学びを、次はあなたが体験する番です。
救急医療学科のリアルな学びや雰囲気を、ぜひ肌で感じに来てください!
救急医療学科は、横浜・健志台キャンパスがメインのキャンパスとなっています。
救急医療学科では、心停止患者の救命率世界一を誇る米国シアトル市から講師をお招きし、心肺蘇生法の講習会を実施しています。心肺蘇生法のガイドラインは世界共通で、日本でのやり方と同じですが、地域の皆様と一緒に楽しく学べるできる場として、このような取り組みを実施しています。幼児から高齢の方まで、どなたでもご参加いただけます。
【第4回シアトルMEDICⅡ公認・心肺蘇生法講習会】
実施日:2025年6月14日(土)13時30分から16時00分
場所:横浜健志台キャンパス9号館1階臨地実習室(横浜市青葉区鴨志田町1221-1)
https://www.nittai.ac.jp/access.html#anchor02
対象者:心肺蘇生法の習得を希望する方ならどなたでも可能です。ご家族、お子様のご参加大歓迎です。
参加費:無料
インストラクター:Robert Ramirez(ロビー)講師、Christopher Gutierrez (クリス)講師
※講師は英語で話しますが、本学教員が日本語に通訳します。
申込フォーム:ポスターのQRコードまたは下記URL
https://forms.gle/KVBHhwU4FcLYjBKY7
申込期限:2025年6月9日(先着50名を超えた場合は、会場の収容人数の都合により締め切らせていただく場合があります)

小栗旬さん・窪塚洋介さんが日体大に!映画『フロントライン』特別試写会レポート
4月10日(木)、日本体育大学 保健医療学部 救急医療学科の学生を対象に、映画『フロントライン』の特別試写会を開催しました。

本学で開催された『フロントライン』試写会とは
本作は、2020年に発生したダイヤモンド・プリンセス号での新型コロナウイルス集団感染を題材に、最前線で奮闘した医療従事者たちの実話を基に制作されたものです。今回、未来の医療を担う学生たちへのエールとして、この特別な試写会が実現しました。
イベント当日は、主演の小栗旬さん、窪塚洋介さんがサプライズ登壇!

豪華ゲストが語る撮影秘話とリアル
今回のフロントライン試写会では、主演のお二人に加え、モデルとなった阿南英明医師(神奈川県立病院機構理事長)、近藤久禎医師(DMAT事務局次長)、そして企画・脚本を手掛けた増本淳プロデューサーも登壇。撮影秘話や、モデルとなった医師たちが経験した当時の現場のリアルについて語っていただきました。

未来のヒーローへ ― キャストからの熱いエール
窪塚さんから未来の救急救命士たちに向けて、
「こんなにたくさんの未来のヒーローたちがまっすぐ生きてるんだという事に息をのんだというか、胸がつまる思いがあります。応援してます。」 と熱いメッセージが送られました。

また、新しいことを始める時に心がけていることはとの質問に対し、小栗さんは、
「自分に期待しないこと。日々できることをするというのをチャレンジするときは心がけてます」 とエールが送られました。
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最後には、
「僕たちも頑張りますので、皆さんも一緒に頑張っていきましょう」 と力強い言葉が贈られ、学生たちはそれぞれの未来に向けて背中を押されました。

この『フロントライン』特別試写会は、学生たちが自らの将来像を考える貴重な機会となりました。救急医療学科では、未来の「最前線」を担う人材育成に、これからも全力で取り組んでまいります。
映画『フロントライン』は6月13日(金)より全国公開中です!
本学の強み:DMAT事務局との公式連携
本学救急医療学科は、映画『フロントライン』で描かれたDMAT(災害派遣医療チーム)を統括するDMAT事務局と、災害医学分野における連携協定を締結しています。
これは、本学の災害医療教育が国内最高レベルであり、在学生・卒業生が実際の災害現場で即戦力として活躍していることの証です。
この最前線の学びを、次はあなたが体験する番です。
救急医療学科のリアルな学びや雰囲気を、ぜひ肌で感じに来てください!
救急医療学科は、横浜・健志台キャンパスがメインのキャンパスとなっています。
【続報】映画のモデルとなったお二人の特別講義も開催!
映画の公開に合わせ、本作のモデルとなった阿南英明医師、近藤久禎医師による「災害医学特別講義」が開催されました。俳優陣の想いを受け継いだ、医療の最前線からのリアルなメッセージをぜひご覧ください。
第30回日本災害医学会総会・学術集会に参加しました
2025年3月6日〜8日、名古屋市「ポートメッセなごや」にて開催された
第30回日本災害医学会総会・学術集会に、
教員2名、大学院生7名、学生8名の計17名が参加しました。
本大会のテーマは
「海とともに生きる!伊勢湾台風復興の地で災害のこれまでとこれからを考える」。
災害医療の体制強化と地域連携を考える貴重な機会となりました。
日本体育大学からの発表者
-
三橋 正典(教員)
「能登半島災害での学生災害ボランティア活動支援と多職種連携活動が彼らに与えた影響」 -
増留 流輝(大学院博士課程1年)
「卒前教育としての災害ロジスティクスにおける多職種連携教育の効果」 -
糟谷 一心(大学院修士課程1年)
「日本体育大学における令和6年能登半島地震の後方支援活動報告」 -
相坂 颯汰(大学院修士課程1年)
「令和6年度奥能登豪雨災害における日体大救急医療チームの活動報告 〜石川県健康福祉部からの災害ボランティア派遣要請を受けて〜」
今年は1年生から3年生までの多くの学生も参加し、災害医療の第一線で活躍する専門家との
交流を通じて、視野を広げ、新たな学びと刺激を得ることができました。
また、質疑応答を通じた積極的な姿勢や議論への参加も見られ、
今後の研究・実践に向けた意欲の高まりが感じられました。

2025年2月22日(土)、東京国際フォーラムにて第75回日本救急医学会関東地方会学術集会・第62回救急隊員学術研究会が開催され、本学の教員や大学院生、卒業生らが研究成果や学科の取り組みを発表しました。
【教員】
中澤 真弓「当大学の地域医療活動支援の現状と課題 ~「地域で必要とされる救急救命士」の養成~」
三橋 正典「学生の能登震災災害ボランティア支援活動からみた教育効果とその課題」
藤本 賢司「日体大救急医療学科とさらなる産官連携強化への必要性とこれからの課題」
原田 諭「当大学における学生VR教育の効果と課題」
【大学院生】
濱 京志朗「当院ドクターカー出動が救急現場活動時間に与える影響」
高橋 治花「院外心停止患者における口頭指導を受けたバイスタンダーが胸骨圧迫を開始するまでの時間と患者転帰の検討」
【卒業生】
萩原 鈴香「ICLSコースにおけるGoogle formsを活用したプレ・ポストテストの運用」
遠藤信太郎「病院救命士がDMATの後方支援において多職種をつなぐ情報戦略の要となる」
馬渕 寿美「病院救急救命士の緊急走行研修への取り組みと変化」


2月16日(日)横浜市青葉区の嶮山公園で実施された「すすき野地区防災フェア」に本学の救急車を展示しました。
今回は、乳幼児の心肺蘇生法を体験できるコーナーを用意し、来場されたご家族や子供たちに、体格に応じた胸骨圧迫を体験していただきました。

救急車は子供たちに大人気!

横浜市消防局の「ハマくん」も来てくれました。

これからも地域の活動に参加したいと思います。
第3回となる会を下記のとおり開催します。
当日のプログラムや参加方法などは追ってご案内させていただきます。
【第3回 日本体育大学 学術研究発表会】
開催日時:3月22日(土)13時から18時まで(予定)
会 場 :日本体育大学 東京・世田谷キャンパス(記念講堂)
発表内容:保健医療学部救急医療学科、大学院保健医療学研究科における研究成果
本研究会は、救急隊員再教育の一環として申請等が行えるよう参加証を発行いたします。
メタバース総研「メタバースの研究事例まとめ~大学における活用事例の紹介」で、救急医療学科の取組みが掲載されました。
https://metaversesouken.com/metaverse/university/#_VR-9
救急医療学科では、VRを通じてリアルな救急現場を再現できる教材を開発・製作し、
救急救命士養成課程の学生や消防職員、市民への教育に活用しています。是非ご覧ください。
※ メタバースとは?
インターネット上に構築された人数参加型の仮想空間。
「超越」や「高次元」を意味する「メタ(meta)」と「宇宙」や「世界」を表す「ユニバース(universe)」を掛け合わせた造語。
横浜・健志台キャンパスの所在地である横浜市青葉区鴨志田町は、近隣のたちばな台、寺家町、成合町とともに「中里北部連合町内会」を構成しています。
12月8日(日)、この地域が家族で参加できるイベントのひとつ「ふるさとマラソン大会」の救護ボランティアとして救急救命士の教員・大学院生・救急医療学科の学生が参加し、地域に貢献しました。
鴨志田町と寺家町の2㎞の周回コースは、田園風景や紅葉を楽しめる自然豊かな散歩道で、本学学生にとっても「ふるさと」です。参加した学生からは、「地域の方との顔の見える関係が大切だとわかった」「次回は救護ランナーとして走りたい」「子供たちの元気な声を聴いて、安全安心に貢献することが出来て良かった」などの感想があがりました。また、地域の皆様からも、「安心して運営できてよかった」「昨年から救急医療学科の皆さんが来てくれて助かっている」などのお言葉をいただきました。
救急医療学科では、キャンパスの周辺での地域貢献活動にも参加しています。今後も、地域に必要とされる大学であり続けるため、努力してまいります。


