11月17日、横浜アリーナで開催された体育研究発表実演会に救急医療学科教員(医師・救急救命士)と学生が医務として参加しました。

今年度はプログラム冒頭に救急医療サークルの学生による感染対策(PPE・手指消毒)の演技が行われたほか、早朝のリハーサルから閉幕後まで万全の態勢で医務活動に従事してきました。

救急医療学科では、実演会を通した感染対策に係る教育だけではなく、観覧される皆さまの安心と安全の提供にも貢献しています。

 

今回の体育研究発表実演会の模様は動画配信サイトにおいても配信されております。ぜひご覧ください。

【動画配信サイト】
令和3年度第58回体育研究発表実演会LIVE中継【維新~新たな始まり~】 – YouTube

実演会当日までの間、学科長、担当教員の監修のもとでソーシャルディスタンスの確保と手指消毒、PPE(個人用防護具)の着脱要領の指導も行われました。

本学では、神奈川県中学校体育連盟(神奈川県横浜市、会長:市川嘉裕)から依頼を受け、本年7月から11月まで神奈川県小田原市を中心に開催された神奈川県中学校総合体育大会における救護活動を実施しました。

会場では、本学救急医療学科の学生と教員(救急救命士)のほか、大学院保健医療学研究科に所属する大学院生(救急救命士)が救護活動に従事し、競技中における救護事案に対して1秒でも早く医療介入を行うRRIMC(Rapid Response Immediate Medical Care)を主眼として活動を展開しました。また、各会場における感染対策についても支援と助言を行わせていただき、安全・安心な競技活動と感染対策の両輪を本学で支援させていただいております。

教員の中澤です。10月27日、救急隊員が主人公の小説「東京スターオブライフ」を刊行しました。

冒頭は救急救命士を目指す学生が、不安を抱えながら教員の研究室をノックするシーンから始まります。本学学生は「あるある!」と思っていただけるのではないでしょうか。

メインは主人公の女性救急救命士が、仲間とともにいくつもの現場を乗り越えながら成長していくストーリーです。これから救急救命士を目指す学生にも現場のイメージができるように、あまり専門用語を使わずに書きました。

本書をきっかけに、市民の命を守る救急隊の活動を知ってもらえたら嬉しいです。救急救命士を目指す学生も、現場で頑張っている救急関係の皆様も、一人一人が素敵な「命の星~star of life~」として輝いています!

東京スターオブライフ | 自費出版の幻冬舎ルネッサンス新社 (gentosha-book.com)

10月からの実習では、救急車を活用した本番さながらの救急活動実習を行っています。

本学では、2018年から全国に先駆け電動ストレッチャー搭載の救急車を導入しています。

この実習では、感染防止対策を徹底しつつ、119番通報から医師引継ぎまでの一連の救急活動が実践できるようにカリキュラムが設計されています。

学内の施設やICTを十分に活用し、経験豊富な指導者から知識や技術を継承できるダイナミックな実習は、当学科ならではの取り組みです。

検討会でも、それぞれの会場を遠隔中継し、有意義なディスカッションが展開されています。

学生からは、「1,2年次で学ぶ基本手技を応用できた」「救急活動の一連の流れが理解できた」「もっと様々なシチュエーションでの救急活動に挑戦してみたい」などの声があがっています。

9月30日、本学と自衛隊神奈川地方協力本部の間で包括連携協定が締結されました。
今後、教育・研究・社会貢献活動に相互に協力し、社会の発展に努めることを目的とした協定です。
本学では昨年11月に海上保安庁第三管区海上保安本部とも協定を締結しており、私学でありながら公的機関の信頼を得ていることは大変誇らしいことです。
今回の協定締結は、救急医療学科で自衛隊神奈川地方協力本部市ヶ尾募集案内所の協力を得て自衛官の特別講義や自衛隊施設の見学、体験入隊などの機会を得てきたことが端緒となっています。救急医療学科では、今後も幅広い分野で活躍する救急救命士を輩出していきたいと思います。

8月30日から9月5日までの防災週間に合わせ、集中講義「防災減災対策演習」を開講しました。

 

本科目は、日本防災士機構の認証を受けた「防災士養成講座」であり、試験に合格すると「防災士」の資格取得が可能な科目です。

本学では3回目の開催ですが、今回から学生に加え資格未取得の教員も受講し、学内全体の防災意識を高めております。

 

演習科目のHUG(Hinanjo Unei Game;避難所運営ゲーム)では、小グループごとに教室を分け、ディスカッションはリモート中継で行うなど感染防止対策も万全を期して行いました。

 

救急医療学科では、多様化する災害に即応できるよう、救急救命士×防災士の災害医療のスペシャリストの育成に努めてまいります。

7月14日(水)、本学横浜・健志台キャンパスに海上保安庁と公益社団法人日本水難救済会の職員の方々が来校されました。

本学では昨年11月に海上保安庁第三管区海上保安本部との包括連携協定が締結され、当日は互いの教育・研究分野に関する今後の協力体制についての話合いがなされました。公益社団法人日本水難救済会は、1889年11月に「大日本帝国救済会」として発足し、132年の歴史と伝統を誇り、湾岸領域で遭難した人や、船舶の救助に駆けつける民間のボランティア救助員を支援して、洋上船舶の傷病者に対する救急医療の事業を運営する団体です。現在、名誉総裁として高円宮妃久子殿下が就任されています。今後も本学との種々の業務においての連携が期待されます。

また、来月には近年の日本の洋上救急の現状や実際の海難救助活動など、洋上における救急救命士の具体的な活躍状況を本学1年生を対象とした「救助救命医療学演習」で特別講義していただきます。

両者の今後の協力体制の第一歩が踏み出されました。

写真右手前より、小川理郎救急医療学科長、平沼憲治保健医療学部長、横田裕行大学院保健医療学研究科長、水野増彦副学長兼体育学部長

終了後の記念撮影(撮影時のみマスクを外しております)

本学では6月21日(月)から新型コロナウイルスの職域接種が開始されました。

第1回接種は去る6月30日(金)まで実施され、第2回接種は、7月19日(月)から7月30日(金)まで東京・世田谷キャンパスと横浜・健志台キャンパスの2か所で実施されます。第1回接種では救急医療学科の教員(医師・救急救命士教員)は、問診及び経過観察の救護担当として従事しましたが、第2回接種からは救急救命士教員も接種担当を行うことになりました。

このことから厚生労働省で定められたガイドラインに基づく講習会を、本学救急医療学科と大学院保健医療学研究科に所属する救急救命士を対象に、7月2日(金)に横浜・健志台キャンパスで実施しました。

救急救命士は指定された座学講習をe-learningで受講したのち、本学救急医療学科の小川理郎先生(救急指導医)によるワクチン接種やその関連知識についての講義の受講と実技講習を実施しました。そして、座学講習と実技講習の修了を経て小川先生による署名を受けた16名の救急救命士によるワクチン接種が第2回接種から可能になります。

本学で実施しているワクチン接種は「大学拠点接種」に位置づけられており、学生・教職員やその家族のほか、地域関係者も接種対象者になっています。地域の負担軽減とワクチン接種の加速化を図るとともに、本学救急医療学科が有する人財や資源を用いて、皆様の安心・安全な日常を取り戻す取り組みを続けてまいります。

 

小川理郎先生(本学保健医療学部救急医療学科長)によるワクチン接種についての講義

ワクチン接種の実技指導

実技講習は、小川理郎先生と横田裕行先生(本学大学院保健医療学研究科長)の救急指導医2名による指導と監修のもとで実施しました。

本学大学院保健医療学研究科に所属する救急救命士(大学院生)も講習を受け、ワクチン接種に向けた準備を進めます。

 

医師監修によるロールプレイング実習前の手技確認では、シミュレーターのほか、タコ、鶏肉、ウインナーソセージ、フランスパンを使用しての練習も実施しました。

本学では6月21日(月)から新型コロナウイルスの職域接種が開始されました。

日本の大学では最初の試みのため、24日(木)に萩生田文部科学大臣と西村経済再生担当大臣のお二人が東京・世田谷キャンパスの接種会場の動線や実際の接種状況を視察されました。救急医療学科の医師教員は問診を、救急救命士教員は経過観察者の救護担当として臨場しました。

接種会場には専門的な立場から感染対策に留意して、接種後の副反応対応には、ボタン1つのワンアクションで自在に高さを変更できる電動ストレッチャーをベッドとして配備しています。来場者からも「日体大には多くの救急医療のスペシャリストがいるから安心できる」という声があがっています。第1回の接種は6月30日(水)で終了しましたが、第2回目の職域接種には、救急救命士もワクチン接種ができるように、厚生労働省で定められたガイドラインに基づく講習を受講する準備を整えています。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、地域の医療機関や搬送業務を担う消防機関の負担は、今もなお増大しています。また、医療機関へ入院することができず、自宅や宿泊施設において経過観察を余儀なくされている方々も今もなお存在しています。
本学では、北海道札幌市保健福祉局の依頼に基づき、現地で開設された「入院待機ステーション」の運営を支援するため、保健医療学部救急医療学科と大学院保健医療学研究科に所属する救急救命士6名を派遣しました(5月31日から6月18日までの延べ19日間)。
現地では、レッドゾーンにおける入院待機陽性患者の健康観察、介助及び酸素投与管理等の補助、グリーンゾーンにおける事務作業、医師及び看護師等との連絡用務を行いました。また、手指衛生からPPE(Personal Protective Equipment:個人防御具)による感染防御も徹底し、現地における医療支援活動を展開してまいりました(活動後に参加した救急救命士を対象に帰任時にPCR検査を実施し、全員陰性の確認を行った後に業務に復帰しています)。
なお、後方支援として、災害ロジスティクス演習を修了した本学科4年生が、災害医療ロジスティクス専門家の監修の下、クロノロジーの管理や、標準作業手順書・活動報告書の作成を行いました。作成された活動報告書は、最終日に札幌市保健福祉局、入院待機ステーション、厚生労働省DMAT事務局に提出させて頂いております。
救急医療学科では、「一人でも多くの命とその家族を救う」ため、医療人として求められる高い倫理観と崇高な精神を徹底的に教育し、切迫した危機的状況下で人命に関わる重責を担える総合的な実践力を持った救急救命士を育成しています。また、医療支援活動を通して得てきた知識と技術を一人でも多くの学生に伝承し、その活動の場を拡げることにも挑戦しています。
この場を借りまして、日々医療の最前線で患者の治療に尽力されている医療従事者の皆様に、心から敬意を表するとともに、深く感謝を申し上げます。最後に、残念ながら感染によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、罹患された全ての皆様に対し1日も早いご回復をお祈り申し上げます。