1月10日から13日まで、志賀高原焼額山スキー場で救急医療学科2年次の野外活動実習Ⅱ(雪山)が開講され、学生はスキーと雪山での救急活動を学びました。

スキー実習では、クラス別の小グループに指導員が配置され、初めてスキーに挑戦する初心者でも、最終日には山頂から自力で滑走できるレベルに上達します。丁寧な指導が受けられるのは、日体大ならではの強みです。

また、救急活動訓練では、実際に雪国で救急救命士として活躍していた教員の監修のもと、救急活動や救助活動の訓練を実施しました。当学科では、2年次までに救急救命士の特定行為の基本手技を修得するため、雪山などの特殊環境での応用を体験することができます。3泊4日の共同生活でが学生同士の絆は一層深まりました。

雪上での救出救助訓練

ゾンデによる検索訓練

雪崩による窒息を想定した気管挿管

スキーの基礎訓練

救急医療学科では、2年次と3年次に消防機関での救急車同乗実習を実施しています。2年次は、健志台キャンパスを管轄する横浜市消防局で、3年次は、学生の故郷や就職希望先などを考慮した「ふるさと同乗実習」を行い、全国各地の消防本部での体験を、報告会で共有します。今年度も、北海道から沖縄まで、約60カ所の消防本部に実習を受け入れていただき、学生は貴重な体験をすることができました。

1月20日(土)の報告会では、学生が実習でお世話になった地域を紹介し、救急車同乗実習で遭遇した症例や消防署で教わったことを共有し、質疑応答でも積極的な意見交換が行われました。消防機関のご担当者にも聴講していただき、講評をいただくことができました。学生からは、「教科書とは異なる症状をみることができた」「地域の言葉を使った救急隊の接遇に温かみを感じた」「生まれ育った地域を守れる人になりたいと思った」など、様々な意見があがりました。

実習を受け入れてくださった消防本部の皆様に、改めてお礼申し上げます。

1月6日、救急医療学科の教員5名は、公益社団法人全日本病院協会AMAT(全日本病院医療支援班:All Japan Hospital Medical Assistance Team )の日本医科大学・日本体育大学合同チーム(3次隊)として、救急車で被災地支援に向かいました。【派遣隊員】小川理郎教授(医師)横田裕行教授(医師)鈴木健介准教授(救急救命士)小倉勝弘教員(救急救命士)三橋正典教員(救急救命士)

12月10日、日本体育大学公開講座の一環として「救急救命士・防災士から学ぶ 災害への備えと対応」を開催しました。
救急救命士・防災士の講師が、知識と経験を踏まえて、以下の4つのテーマで市民の皆様にも知っておいていただきたいことをお伝えしました。
①災害時の救急医療体制のリアル ~東日本大震災・新型コロナウイルス感染拡大の経験から~
②災害時の健康管理 ~災害時に起こりやすい疾患とその対応~
③災害時のロジスティクスの重要性
④身近なものを使った応急手当(実技)
受講した方からは、「日体大の社会貢献を知ることができた」「内容が濃く、今後に役に立てそう」「有意義な時間だった」などの感想をいただきました。
救急医療学科では、医療分野から体育・スポーツを支えるとともに、救急医療の知識・技術・経験で災害大国といわれる日本の社会にも貢献していきます。

12月17日、救急医療学科の学生・大学院生は、グリーンヒル鴨志田西団地自治会のもちつき大会に参加しました。

もちつきを体験しながら、傷病者発生時の救護対応も行い、地域の皆様の役に立つことが出来ました。
「もちつき」に初めて挑戦した学生や、親元を離れて近所づきあいから遠ざかっている学生にとって、地域の皆様が日体大生を仲間として温かく受け入れイベントに参加させてもらえることは、人間的にも成長できる貴重な機会です。
みんなで食べたつきたてのお餅の味は、一生忘れることがないでしょう。

「日本体育大学救命蘇生研究会」は、在学生や卒業生・教員等の研究発表や専門家の講演を行い、大変有意義な学びと交流の場となっています。今回は、救急救命士の未来について検討するシンポジウムを開催します。シンポジウムでは、救急救命士法の改正により活躍の場が広がっている救急救命士の将来展望について、様々な場所で活躍する卒業生の講演を聴講することが出来ます。参加資格はありません。興味のある方は、どなたでもご参加できます。(ポスターの画像をクリックすると、プログラムも確認できます)

12月23日(土)9:30~18:30

日本体育大学 東京・世田谷キャンパス 記念講堂

希望者には遠隔(Zoom)での対応も可能

【申込方法】

ポスターのQRコードまたは以下のURLから応募フォームにご入力ください。

【申込期間】

令和5年12月20日(水)まで(延長しました)

第6回救命蘇生研究会ポスター_プログラム付きのサムネイル

12月12日と14日の2日間、当大学の附属幼稚園である日体幼稚園で救急車の展示を実施しました。

展示は毎年恒例の行事となりますが、園児からは「救急車は来るまで何分かかるのか」「電気ショック(除細動)はどのような人に行うのか」など、大人顔負けの質問に驚かされました。

電動ストレッチャーや感染防止衣など、実際に手に触れてもらう体験型の展示を行わせていただきましたが、少しでも多くの子どもたちに救急医療を知ってもらい、一人でも多くの人を助けられる人材が増えてくれると嬉しいです。

 

12月10日、帝京大学板橋キャンパスを会場に、第18回東日本学生救急救命選手権が開催されました。

この大会は、JESA(一般社団法人全国救急救命士教育施設協議会)に所属する救急救命士養成校の学生たちが、日頃培ってきた救急救命技術や知識を競い合い、さらなる救急救命技能の向上を目的に開催されているものです。

当日は、東日本大会として9校のチームが参加し、本学は総合3位の成績を収め、ステージ別では外傷ステージで1位の成績を収めました。

学生たちは今年10月に学生で開催した選考会後からトレーニングを積み重ねてきましたが、今回の結果を次回大会や今後の将来に向け、さらなる飛躍が期待されています。

この場を借りてになりますが、大会運営に携われた関係者の皆さまに厚く御礼を申し上げるとともに、引き続きのご指導をいただけますと幸いです。

   

<学生救急救命技術選手権とは>

参加校は学生4名以上6名以内でチームを編成し、そのうち3名が救急隊員として救急現場を想定した会場を巡り、定められた競技規則に従って活動します。また、救急隊員以外の者は、必要に応じて消防隊員として活動に加わることができます。

活動は、医師、救急救命士の評価者が、各会場における隊員及び隊活動を、定められた評価表に基づいて評価し、得点に応じて順位点が付与されます。参加校は、各会場の順位点の合計をもって総合順位が決定されます(本学は昨年度、総合3位の成績を収めました)。

救急医療学科学生と教員は12月3日、横浜健志台キャンパスを含む一帯で構成されている中里北部連合町会主催の「ふるさとマラソン大会」の救護スタッフとして参加しました。鴨志田中学校を起点に、のどかな自然を感じながら、小学校低学年から大人まで合計6部門のレースが行われました。救急医療学科の学生と大学院生で作成して救急救命士の教員が監修した救護マニュアルを活用し、安全な大会運営に貢献することができました。

日体大からは救急医療学科の救護スタッフのほか、サッカー部の学生が伴走で大会を盛り上げ、大学と地域が一体となった活動となりました。この地域は、日体大生にとっても「ふるさと」です。今後も、学生は地域の活動を通じて学びを深めていきたいと思います。中里北部連合町会の皆様、ありがとうございました。

タウンニュース掲載記事
https://www.townnews.co.jp/0101/2023/12/21/712921.html

救護スタッフのメンバー

表彰式

救護ランナーの学生

教員も無事にゴール

 

 

11月30日、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で開催された横浜市消防局大規模テロ災害対応訓練に参加しました。

訓練は、スタジアム内で何者かにより有毒物質が撒かれたとの内容で行われ、近隣消防機関や自治体関係者、医療機関など多くの皆さまが視察されたなかで行われました。

当大学では、2022年から横浜F・マリノス公式戦における救護協力を展開しており、訓練参加を通して大規模災害発生時の初動対応についても考えることのできる貴重な機会となりました。

訓練実施にあたっては、関係機関との皆さまとの調整を進めてきましたが、参加学生からは「今後いつ起こるかわからない災害に対して知識が深まめることができた」「災害発生時にはトリアージできるよう知識をつけたい」など非常に前向きな意見を聞くことができました。

今後も地域消防機関の皆さまとの意見交換や相互交流を深めながら、安全・安心な地域づくりに貢献してゆきたいと思います。