昨日(3月25日)より、美しが丘公園(横浜市青葉区)にて「第12回たまプラーザ桜まつり」が開催されています。
新型コロナウイルス感染症の影響により、4年ぶりの開催となりましたが、今回より当大学が社会貢献活動として会場の医務を担っております。
幸いにも体調を崩される方や怪我をされる方はいませんでしたが、安全・安心な地域活動に本学も協力を行っています。
また、急変時対応以外にも救急車や資器材の展示も行っています。救急医療を少しでも身近に感じていただく機会にもなっておりますので、ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非ともお越しください。
(イベントは本日16時30分まで開催されています)



当大学では、地域における社会貢献活動を各方面にて実施しています。協力依頼なども随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
3月20日、東京・世田谷キャンパスにて「第1回日本体育大学 学術研究発表会」を開催しました。
本会では、大学に求められる地域貢献・社会貢献の一環として、救急医療・災害医療に関する研究内容が研究室所属の教員・大学院生から発表されました。








日本体育大学大学院には、研究者を目指す学生だけではなく、消防機関や医療機関に勤務されている社会人の方々も所属されています。
日頃の業務等に関連して、テーマを持って調査・研究をしてみたい、自己研鑽を高めてゆきたいなど、関心を持たれた方は、是非とも研究室までお気軽にお問い合わせください。
本日(3月17日)、東京・世田谷キャンパスにて、令和4年度病院実習報告会を開催しました。
会はハイブリッドにて開催し、実習学生約170名のほか、実習先関係者、次年度入学予定者と次年度実習予定者約50名の合計200名以上が参加しております。



当大学の病院実習は、2年次履修科目である「病院実習Ⅰ(二次救急医療機関での実習:実習先数18機関)」と3年次履修科目である「病院実習Ⅱ(三次救急医療機関での実習:実習先数26機関)」の2科目に分かれています。
在学中から一次・二次、三次救急と段階を踏んだ実習を組むことにより、学生は病院内救急医療を幅広く学ぶことができ、病院前・病院内の即戦力として一日でも早く活躍できることを目指しています。
報告を行った学生からは、実習先の概要や症例報告、実習から学んだことなどが発表され、会の参加者との質疑応答を交わしながら進められてゆきました。
当大学では、病院前から病院内への一連の医療活動を学ぶため、様々な取り組みを進めております。
今後もどうぞご期待ください。
3月9日から11日まで、盛岡市で開催された第28回日本災害医学会・学術集会のテーマは「人材育成」でした。
本学では、救急医療・蘇生医療・災害医療の各分野で指導的役割を果たす救急救命士の人材育成を行っています。教員や卒業生が本学の取り組みや所属機関での研究について発表し、救急救命士の将来についてディスカッションを行いました。
学会には、多くの学生が参加し、災害医療に関する興味・関心を深め、学会での出会いを通じて人脈を広げ、積極的に学ぼうとする姿勢が見られました。救急救命士養成課程の段階から学会に参加して得た経験は、彼らが救急救命士となって社会で活躍する日に必ず役に立つことであると思います。


3月15日、令和4年度卒業式・学位授与式が挙行されました。
学部生の総代に救急医療学科の平井良賢さんが選出され、卒業生を代表して学位記を授与されました。また、大学院博士課程の北野信之介さんが「大学院学術奨励賞」を受賞されました。北野さんが書いた「Evaluation of outcomes after EMS-witnessed traumatic out-of-hospital cardiac arrest caused by traffic collisions」という論文は、救急医療分野で世界的に注目され名誉のある「Resuscitation」という雑誌に掲載されています。

表彰を受ける北野さん(博士第1期)

保健医療学研究科研究科長と修士・博士

社会人大学院生

救急災害医療学修士・博士

博士課程第1期生
大学院生の半数は、消防機関や医療機関、教育機関などで活躍しながら研究活動に励む社会人です。救急災害医療分野の課題解決に向け、現場からの視点はとても貴重です。ぜひ、本学大学院のホームページもご覧ください。
https://www.nittai.ac.jp/gakubu/medical_health/
救急医療学科では、学内のシミュレーション実習で習得した基本的な救急救命処置を、災害現場を想定した特殊な環境で応用できる能力を身につけるため、野外活動実習を実施しています。
1年次は海、2年次は雪山、3年次は河川、4年次は山岳での野外活動実習を経て、あらゆる現場での応用力を身につければ、将来、どのような災害に直面しても、自分たちで考えて行動できる救急救命士に成長します。


また、野外活動実習では、救急救命処置を学ぶだけでなく、自然の雄大さ・美しさ・恐ろしさを学んだうえで、自然の中で行うスポーツを学び、共同生活で仲間との絆を深めることが出来ます。

2月に志賀高原で実施された雪山実習では、スキー初心者の学生も、最終日には焼額山の山頂からスキーで降りてこられるようになりました。体育大学ならではの「スポーツ×救急救命」の相乗効果で、ひとつの実習を終えると学生は一層成長していきます。
本実習の教育効果については検証され、教員が論文としてまとめています。日本体育大学は、災害現場で活躍できる救急救命士の養成に取り組んでいます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaamkanto/42/2/42_14/_pdf/-char/ja
【MEDICⅠ救急車同乗実習】
本実習のメインとなる第6・7日目は、救急車同乗実習をSouth King Countyにある3か所の消防署とBellevueの1か所、Redmondの1か所の計5か所で行いました。
日体大がシアトルのMEDICⅠに同乗する目的として、高度な知識と技術を学ぶだけではなく、心肺停止傷病者の蘇生率が60%を超える現状に日本とどのような相違点があるか考え学ぶためです。
2日間の同乗実習に参加した学生は、薬物の大量摂取による意識障害や複数傷病者が発生した交通事故など、リアルな救急現場を間近で見学することができました。
救急要請のない時間も無駄にすることなく、MEDICⅠの救急車内や消防署内の見学を行いいながらその場で感じた疑問や自身の意見を英語で伝え、ディスカッションを行う機会を得ることもできました。
2日間の同乗実習を終え参加した学生の表情は非常に満足している様子であり、やる気に満ち溢れていました。
夜の学生カンファレンスでは、学生が症例から学んだことを具体的に共有しました。
学生はパラメディックの方々から日本の救急救命士学生として今できることを多く学んだ様子でした。
学生の意見では、
「傷病者を救うため人は、日々勉強を継続する必要があると実感した」
「質問しても嫌な顔をせずに答えてくれた」
「日本のシステムも伝えられたうえで、ディスカッションを行いたかった」
などと様々な意見がありました。この同乗実習により、学生は多くのことを学ぶことができたと思います。



【まとめ】
全プログラムが終了して、学生は実習開始時と比較し見違えるように成長しました。
2020年より発生した新型コロナウイルス感染症の流行により、一時は研修内容の中止や縮小による厳しい状況でしたが、今回のプログラムが無事に終了できたことは、多くの方々に支えられているからだと改めて感じることができました。
最終日の前日に、プログラムで関わることができた方々を招待しフェアウェルランチとディナーを行いました。
学生が感謝の気持ちを込め「おもてなし」をする機会です。
学生の中には、別れの悲しさや感謝の気持ちが込み上げ、涙をこらえられない学生もいました。
自分に素直な気持ちになれたことも、このプログラムの成果の一つと感じております。


日本時間2月8日~3月8日まで、学生8名と教員4名を含む計12名で米国・シアトルに研修に来ています。
米国・シアトルは、ワシントン州北西部にある都市で、Microsoftやスターバックス、アマゾン・ドット・コムなどの世界的に有名な大企業が本社を構えています。日本とシアトルの時差は17時間あるため、シアトルに到着した第1日目は、時差ぼけ対策として、スノコルミーの滝やパイクレイスマーケットへの観光が中心となりました。

【ワシントン大学&AMR : American Medical Response】
米国西海岸でもっとも古くからある名門大学の1つであるワシントン大学を訪問しました。ワシントン大学に在学する学生とコラボレーションし、キャンパスツアーやランチをともに過ごしました。世界でもトップレベルである大学内にある大きな図書館は、足音が響くように静かで勉強に励む学生が多く非常に感銘を受けたようでした。午後からは、米国の民間救急機関であるAMR : American Medical Responseの施設見学を行いました。施設見学では、AMR発展の歴史や救急システムについて、搬送に使用している救急車とその資器材について詳しく学ぶことができました。学生が、学んだ内容について質問や意見を積極的に英語でコミュニケーションをとる姿が見られました。
【Air Lift&タコマカレッジ&水難消防署へ見学】
学生は毎日夜のカンファレンスで自分自身が感じたこと学んだことを具合的に発表しています。シアトルで出会った方々の優しさに感激し、自分自身がどう成長し変化することができるか考える貴重な機会となります。反省を生かし日々成長している姿が感じられます。周りと比較せずに考え行動することが重要です。
第3日目は、Air Liftという航空搬送を専門とした組織の施設見学に向かいました。Air Liftでは、2名のフライトナースにより傷病者搬送が行われています。救急医療を学ぶ学生にとっては、航空搬送は貴重であることから、航空搬送時の病態管理について、システムについて学ぶことができました。その後、タコマカレッジのパラメディック(救急救命士)クラスの見学を行いました。タコマカレッジには、当学科2期生卒業の小玉響平さんがシアトルでのパラメディック免許取得のため日々勉強に励んでいます。小玉さんが学ぶ施設内を紹介してもらい、実際に行われているシミュレーションや口頭指導を見学することができました。日本と米国では、救急救命士が行える処置や使用できる資器材、薬剤に多くの差があります。傷病者対応を行うためには、基礎的医学的知識と技術が必要となります。日体大の学生は、医学的根拠を基に傷病者対応をしている小玉さんやタコマの学生の方々の姿をみて、非常に感激していました。タコマカレッジ見学が終了後、シアトルダウンタウンにある水難消防署へ向かいました。ここでは、シアトルに面している海岸線全域を管轄している消防署です。水難救助を行う資器材が多く、初めて見る学生には非常に無我夢中の様子でした。消防署の方々は、どんな質問であっても分かりやすく説明対応をして頂き、非常に人間性が高いと思いました。

【全米トップ外傷センター: ハーバービューメディカルセンターの視察】
全米でトップの外傷センターであるハーバービューメディカルセンターを視察しました。実際にER内を見学でき、非常に有意義な時間となりました。西海岸で発生した重症症例はハーバービューメディカルセンターへ搬送され、長距離の搬送ではヘリコプターを使用した航空搬送されます。全世界から医師や看護師など学びに来る環境で、日体大がこうして視察できることは奇跡でしかないことです。
また、午後からは2名の素晴らしい先生から英会話に加え救急現場で使用できる用語などの医療英語を学びました。実際に、ハーバービューメディカルセンターのパラメディック学生が学ぶ教室を使用することができ学生のモチベーションアップにつながりました。渡米前の事前学習から、学生が英会話の中でわからないことをそのままにしないように「What does mean?」「Could you say that again? 」といった簡単に伝わるフレーズを一から教えてくれました。今回の講義の中でも、学生は積極的に発言し楽しみながら学んでいました。

この5日間で感じたこと学んだことを活かし、明日からは救急車同乗実習が2日間で行われます。学生が成長した姿を実感でき、通常の講義では学べないことを学ぶ貴重な機会となると思います。
2月19日、「すすき野地区 防災フェア2023」に本学教員と学生が参加して活動を実施しました。
このイベントは地域自治会の主催により、自治体・消防機関の協賛・後援のもとで毎年開催されているものです。今年は、新型コロナウイルス感染症の影響により、3年ぶりの開催となりましたが、多くの地域の皆さまに参加していただきました。
会場では、救急車の展示や体験搭乗を通じて、多くの皆さまに救急車の適正利用や応急手当の重要性、災害時の救急医療体制について学んでいただくことができました。


近年、大学は「教育」と「研究」だけではなく、「社会貢献」も担うことが重要視されています。これからも本学が地域防災・地域医療を支える一翼として、皆さまと歩んでいけるよう、様々な活動を通して地域に貢献に努めてゆきます。
※ 本学の救急車は昨年11月、関係機関の認可を経て、緊急走行可能な車両としてリニューアルしました。

卒業生症例検討会(PES:Progressive Emergency Series)とは、日本体育大学救急医療学科を卒業し、様々な救急現場で活躍している卒業生のための会です。それぞれの救急現場で経験したことや学んだことを、母校に帰ってきて卒業生、在学生、教員で共有し再教育する場として毎年行われています。

今回は、35名の卒業生や在学生、教員が参加しました。卒業生は、母校に帰ってきて救急現場で学んだことをアウトプットすることで、自己の振り返りになり、新たな学びとなります。参加した在学生にとっても、救急現場で活躍している先輩の話を聞き、良いモチベーションに繋がります。



救急医療学科で学んできた学生が、このように母校に戻ってきて、立派に活躍している姿は誇らしく、今後の活躍も期待されます。卒業生は、同窓会「レグルスの会」を結成しています。レグルスとは、獅子座の1等星です。日体大のシンボルである獅子の中で輝く星の名は、救急医療分野で輝きを放つ卒業生を象徴しています。レグルスの会では、今後も卒業生が母校に帰ってこられるよう、卒業生症例検討会を行っていきます。