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2年ぶりに完全復活、国際救急医療システム演習!(完結編)

【MEDICⅠ救急車同乗実習】

本実習のメインとなる第6・7日目は、救急車同乗実習をSouth King Countyにある3か所の消防署とBellevueの1か所、Redmondの1か所の計5か所で行いました。
日体大がシアトルのMEDICⅠに同乗する目的として、高度な知識と技術を学ぶだけではなく、心肺停止傷病者の蘇生率が60%を超える現状に日本とどのような相違点があるか考え学ぶためです。
2日間の同乗実習に参加した学生は、薬物の大量摂取による意識障害や複数傷病者が発生した交通事故など、リアルな救急現場を間近で見学することができました。
救急要請のない時間も無駄にすることなく、MEDICⅠの救急車内や消防署内の見学を行いいながらその場で感じた疑問や自身の意見を英語で伝え、ディスカッションを行う機会を得ることもできました。

2日間の同乗実習を終え参加した学生の表情は非常に満足している様子であり、やる気に満ち溢れていました。
夜の学生カンファレンスでは、学生が症例から学んだことを具体的に共有しました。
学生はパラメディックの方々から日本の救急救命士学生として今できることを多く学んだ様子でした。
学生の意見では、
「傷病者を救うため人は、日々勉強を継続する必要があると実感した」
「質問しても嫌な顔をせずに答えてくれた」
「日本のシステムも伝えられたうえで、ディスカッションを行いたかった」
などと様々な意見がありました。この同乗実習により、学生は多くのことを学ぶことができたと思います。

 

【まとめ】

全プログラムが終了して、学生は実習開始時と比較し見違えるように成長しました。
2020年より発生した新型コロナウイルス感染症の流行により、一時は研修内容の中止や縮小による厳しい状況でしたが、今回のプログラムが無事に終了できたことは、多くの方々に支えられているからだと改めて感じることができました。

最終日の前日に、プログラムで関わることができた方々を招待しフェアウェルランチとディナーを行いました。
学生が感謝の気持ちを込め「おもてなし」をする機会です。
学生の中には、別れの悲しさや感謝の気持ちが込み上げ、涙をこらえられない学生もいました。
自分に素直な気持ちになれたことも、このプログラムの成果の一つと感じております。

 

 

公開日 : category : 教育・研究, 活動報告