公開講座のご案内です。同日、東京・世田谷キャンパスで開催予定のオープンキャンパスにも、ぜひお立ち寄りください。
日時:2023年12月10日(土)9:00~12:30
場所:日本体育大学 日体会館 6B01教室 東京都世田谷区深沢7丁目16-4
内容:救急救命士・防災士の講師が、知識と経験を踏まえて「災害への備えと対応」について、以下の4つのテーマで市民の皆様にも知っておいていただきたいことをお伝えします。
①災害時の救急医療体制のリアル ~東日本大震災・新型コロナウイルス感染拡大の経験から~
②災害時の健康管理 ~災害時に起こりやすい疾患とその対応~
③災害時のロジスティクスの重要性
④身近なものを使った応急手当(実技)
受講料:1,000円(小学生500円、本学教職員・本学学生は無料)
申し込み:救急救命士・防災士から学ぶ 災害への備えと対応申込フォーム (google.com)
問合せ先:日本体育大学社会貢献推進機構 スポーツプロモーション・オフィス
TEL:03-5706-0911 Mail:shakaikouken@nittai.ac.jp
救急医療学科では、9月4日から7日まで、3年次の野外活動実習として、山口県消防学校・山口市消防本部の協力を得て、消防活動訓練と流水救助訓練(スイフトウォーターレスキュートレーニング)を行いました。
山口県消防学校では、初任教育学生の指導により、礼式や結索訓練・防火衣着装訓練・ロープ渡過訓練を体験させていただきました。参加した学生は、同年代の消防士が規律正しく訓練に励む姿に刺激を受け、懸命に訓練に取り組み、大きな達成感を得ることが出来ました。
また、河川での救命・救助活動を学ぶため、阿武川特設カヌー場で山口市消防本部の流水救助訓練に参加させていただきました。学生は、事前の泳力チェックや装備品の確認を行い、前日には山口市消防本部の水難救助隊長から流水救助の基本的知識の講義を受けて訓練に臨みました。山口市消防本部消防職員の安全管理のもと、実際に入水させていただき、学生は自然環境の偉大さと危険性、知識と技術の必要性を理解することが出来ました。
宿泊でお世話になった萩セミナーハウスでは、野外炊飯訓練や清掃活動を通じて共同生活の規律や自己管理を学び、学生間の絆が一層深まりました。
この実習で得たものは知識・技術だけではありません。最終日に行われた報告会で学生が発表した内容には、各種訓練での素晴らしい指導者と信頼できる仲間との出会いが、学生にとって一生忘れることのない貴重な体験となったことが現れていました。
山口県消防学校の皆様、山口市消防本部の皆様、萩セミナーハウスの皆様には、あらためて感謝申し上げます。
日本体育大学の救急医療学科では、野外活動(海・雪山・河川・山岳)を通じて、災害医療分野で活躍できる救急救命士を養成しています。
※9月10日 オープンキャンパス
https://www.nittai.ac.jp/exam/opencampus/
※9月1日~21日 令和6年度入学者選抜・総合型選抜 課題探究型出願期間
https://www.nittai.ac.jp/exam/sougou/

山口県消防学校の教官・初任教育学生の皆様と本学学生

ロープ結索訓練で自分の命綱を作成

渡過訓練では仲間の励ましが大きな力となった

訓練指導をしていただいた初任教育学生の皆様に感謝

流水救助訓練で川にエントリーする学生

仲間の支えと息のあった動きが重要な浅瀬横断のテクニック

溺者役のバディを救助に向かう学生

阿武川ダムを背景に山口市消防本部の指導者と本学学生・教員

飯盒炊飯
救急医療学科では、8月30日からの防災週間にあわせ、集中講義「防災減災対策演習」を開講しました。この科目は、日本防災士機構の認証を受けた防災士養成講座として、2年生以上の学生が受講できる本学独自のカリキュラムです。防災分野の著名な講師の講義のほか、災害伝言ダイヤルを試してみる、ハザードマップや気象情報を調べる、避難所運営ゲーム(HUG)で意見を出し合うなど、受講した学生は積極的に参加していました。カリキュラムの最後に行われた防災士確認試験に合格すれば、防災士の認証を受けることが出来ます。
担当した中澤准教授は、「日本は、地理や気候、人口密度などの様々な要素から災害大国と言われています。これまで日本人が経験してきた多種多様な災害は、多くの教訓を残しています。それを風化させないよう、救急救命士を目指す学生に伝承し、災害現場などの特殊環境下でも自ら考えて動ける災害医療分野の人材育成にも力を入れています。9月10日のオープンキャンパスでは、学科の詳しい説明を行います。ぜひ、横浜・健志台キャンパスにいらしてください」と話していました。
9月10日 オープンキャンパス
https://www.nittai.ac.jp/exam/opencampus/

気象予報士の先生から、災害警報について実例を交えて学びます。

避難所運営ゲームではみんなで真剣に考え、限られた時間で最善策を決断します。

避難所運営ゲームでは、振り返りも大切です。

火災の原因や予防についても学びます。
8月15日から18日にかけて、災害医療ロジスティクス演習in新上五島町が行われました。
本学では、2019年から災害ロジスティクス演習という科目が開講されています。(過去の演習の様子はこちらから)
今回、日本で初めてとなる、長崎大学医学部の医学生と本学の救急救命士を目指す学生がコラボをして、
新上五島町にて災害医療ロジスティクス演習を行いました。
学生は医学生2名と本学学生2名の計4名1グループとなり、3グループで活動しました。
初日に災害医療ロジスティクスの基礎を学んだ後、2日目から上五島に入り、
奈良尾地区の皆様のご自宅に訪問しインタビューを行いました。3日目は避難所設営と医療機関支援を経験し、
4日目に報告会を行いました。
肉体的にも精神的に追い込まれた状況で、効率よく情報をまとめる難しさを経験しました。また、医学生との視点の違いを学びました。そして、災害支援を行う上で最も大事な「相手の立場を考える力」を、新上五島町の皆様との交流を通して学ぶことができました。
企画側として一番伝えたかった、最後は「人間力」が伝わっていたこと、「肉体的にも精神的にもきつかったけど、ものすごく楽しかった」「今までの人生の中で今回の演習ほど人の心の温かさを感じたことがない」など学生からのコメントから、言葉では言い合わらせない感動がこみ上げてきました。そして、この演習の企画も人と人とのつながりと人間力によって成り立っていたことを実感し、目にも感動がこみ上げてくる演習となりました。
最後に、この企画を一緒に実現してくださった奈良尾地区出身の長崎大学山下先生に感謝申し上げます。
新上五島町の皆様と、山下先生と、今回参加してくれたスタッフの皆様と、今回参加した学生と、人と人とのつながりを拡大させて、来年はさらに素晴らしい演習にしていきます!!
長崎新聞の記事はこちらから
長崎大学病院災害医療支援室のFacebookページはこちらから
Day1 事前講義
Day 2 自宅訪問インタビュー




8月20日、青葉区医師会の主催により、青葉区役所で青葉区災害時トリアージ講習会が開催されました。地域の医師、看護師、歯科医師、薬剤師、柔道整復師、医療機関や区の災害担当者、無線の有資格者など、約80人の多職種の方が受講され、約20人の学生が傷病者役として参加しました。
講習会は、鈴木准教授の講義に続き、受講者がグループに分かれて多数傷病者をトリアージしていくという実践的な訓練が実施されました。参加した学生は傷病者として演技するだけでなく、自身の演技とトリアージの判定が合っていたか検証も行いました。医師会長から参加証が交付されました。学生は、職種や年代の異なる医療従事者とともに活動したことで、地域に貢献できた喜びと実践的な知識や経験を得ることが出来ました。
日体大救急医療学科には、年間を通じて学生が参加できる多くのイベントがあります。9月10日の健志台キャンパスでのオープンキャンパスでは、救急医療学科の講義や実習の様子を体験することが出来ますので、皆さんぜひいらしてください。
https://www.nittai.ac.jp/exam/opencampus/

鈴木准教授の講義

迫真の演技で傷病者になりきる学生たち

夜間想定は暗闇の中で実施
昨日、横浜・健志台キャンパスにて第3回青葉台外傷セミナー(JPTECプロバイダーコース)を開催しました。
東京・世田谷キャンパスでの開催も含めると本学での開催は延べ4回目の開催となり、本学学生・大学院生のほか、海上保安庁、地域消防機関・医療機関からも受講生として参加していただきました。
また、コースに並行して午後には、自治体連携プログラムの一環として、神奈川県小田原市の小学生と教職員の皆さまにもコースを見学してもらい、防ぎえた外傷死を無くすため、ひとりでも多くの人たちに病院前外傷救護の重要性を感じていただくこともできました。
産官学連携も含めた救急医療に関する学びを得られるのは本学ならでは特徴でもあります。今後も引き続き、関係の皆さまとの連携を密にさせていただきながら、教育・研究活動に取り組んでまいります。
コースでは、講義(ミニレクチャー)に引き続き、デモンストレーションも行われています。
小学生による電動ストレッチャーの体験使用も行われました。
【JPTECとは】
Japan Prehospital Trauma Evaluation and Careの頭文字をとり、ジェイピーテックと呼ばれています。すべての病院前救護にかかわる人々が習得すべき知識と体得すべき技能が盛り込まれた活動指針として定められ、医師、看護師、救急隊・救急救命士が共通の言語・キーワードに基づき、円滑な救命活動を行うために取り組まれている教育コースです。
コースでは、病院前の重症外傷患者を主として扱っていますが、重症患者観察のプロセスは内科外科疾患全般にも応用可能あり、救急隊到着前までのファーストレスポンダー(最初に救護に携わる人たち)への教育コースなども展開されています。
先日、新型コロナウイルス感染症対策に関する医療支援活動に対して、東京都知事より本学大学院保健医療学研究科と保健医療学部救急医療学科あてに感謝状が授与されました。
(感謝状は、東京都保健医療局の職員の代読にて授与されました)
本学では、所属する教員(医師、救急救命士)が、東京都内に開設された宿泊療養施設での医療支援や保健所運営支援などを行ってきており、その功績が今回表された形となります。
また、東京都以外の自治体においても、保健所の運営支援や酸素投与ステーションの運営支援などの実績を有しており、関係の皆さまからも高い評価をいただいています。今後も様々な地域において、官学連携や医療支援活動を続けてゆくことで、最高学府に課せられた使命を果たしてゆきます。

写真左より、大学院保健医療学研究科長、東京都保健医療局技官、
保健医療学部救急医療学科長、保健医療学部長
Certificate of Appreciation for the University’s COVID-19 Infection Control Measures.
Recently, the Governor of Tokyo presented a letter of appreciation to the Graduate School of Health Sciences and Faculty of Medical Science, Department of Emergency Medical Science for its medical support activities related to measures against novel coronavirus infection.
(An employee of the Tokyo Metropolitan Government Bureau of Health and Medical Care read out a letter of appreciation on behalf of the governor.)
Our university faculty (Doctors and Paramedics) have been providing medical support at residential facilities and operational support at public health centers established by the Tokyo Metropolitan Government, and their achievements were recognized this time.
The University has also provided operational support for health centers and oxygen administration stations in municipalities other than the Tokyo Metropolitan Government, and is highly regarded by all concerned.
We will continue to fulfill our mission as the highest academic institution by continuing our public-academic collaboration and medical support activities in various regions.
救急医療学科では、2年次と3年次に「救急車同乗実習」を行っています。消防機関での救急車同乗実習は、危機に瀕した傷病者やその家族が助けを求めている現場に臨場するため、事前教養が重要になります。8月4日にガイダンスを行い、横浜市消防局から講師をお招きし、消防業務や救急車に同乗させていただく際の注意事項についてご講義をいただきました。
今後、2年生は横浜市消防局で、3年生は地元の消防本部での実習を開始します。毎年、学生が最も楽しみにしている実習でもあり、実際に、救急車同乗実習を契機に就職先を決める学生も少なくありません。学生の実習を受け入れてくださいました全国の消防本部の皆様には、心から感謝申し上げます。
救急医療学科では、3年次「医療コミュニケーション学」の講義の一環として、「認知症サポーター養成講座」を開催しました。当講座は、厚生労働省の認知症施策の一環として、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」を養成し、高齢者等にやさしい地域づくりを推進することを目的としています。
現在、全国の救急搬送人員のうち6割以上を高齢者が占めており、救急救命士を目指す学生にとって、認知症傷病者への対応は実務に必要な項目のひとつです。今回の講座では、社会福祉士・看護師・区役所職員・郵便局長・ボランティア団体など様々な立場の講師が体験談を交えてお話をしてくださり、学生は「認知症傷病者の家族として」「その場に居合わせた救急救命士として」など状況を設定した寸劇にも挑戦してみました。講座を修了して、社会福祉協議会長から受講カードとオレンジリングを受け取った学生は、地域に見守られる側から見守る側に、また1つ成長することができました。
なお、講座の様子は、廣田新聞店発行の地域新聞「ひろたりあん通信」にも掲載していただきました。
https://hirotarian.ne.jp/hirotarian/backnumber/hirotan/2023/07
当学科は、救急救命士のほか、防災士の養成も行っており、災害現場で即戦力となる人材を育成しています。今年は関東大震災が発生して100年目を迎えたこともあり、地域の方々に向けて、「災害への備えと対応」をテーマとした公開講座を開催しました。
講座では、東日本大震災で救急活動を行った講師の体験談を踏まえ、平時と災害時の医療体制の違いを知っていただいたうえで、今すぐに市民ができる対策について、講義と実技を交えて実践しました。参加者からは、「現場の経験談を聞けて良かった」「現場の救助や救急活動以外にも、市民にもできることがあることがわかった」などのコメントをいただき、救急救命士と防災士からの実践的なアドバイスや具体的な事例に基づいた実技が、地域の安全を守るために重要な役割を果たす参加者にとって、貴重な学びの機会となりました。
今後も当学科が担当する講座が予定されていますので、ぜひ、ご参加ください。https://www.nittai.ac.jp/about/approach/kokai_koza.html

手を挙げて血液の流れを実感

身近なものを使った応急手当

お互いの価値観の違いを知る

講師と大学院生
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