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日体大救急医療学科×防衛省(三宿駐屯地編) ~救助救命医療学演習リポート3日目~

演習も3日目となりました。本日は防衛省施設での実習のうち、「陸上自衛隊三宿駐屯地」での実習についてレポートします。

【自衛隊中央病院】

自衛隊中央病院は、自衛隊の最終後送病院であるともに、地域住民の一般患者様も利用できる病院として開設された医療機関です。東京都指定二次救急医療機関の指定だけではなく、第一種感染症指定医療機関の指定も受けており、学生たちは救急医療体制だけではなく、新型コロナウイルス感染症対応など、防衛省・自衛隊としての医療活動についても学習することができました。

【陸上自衛隊衛生学校】

陸上自衛隊の教育機関の一つで、陸上自衛隊衛生科部隊に関する調査研究のほか、救急救命士や臨床検査技師の養成校の指定も受けています。また、第一線救護衛生員(後述)の養成教育も実施されています。今回の実習で学生たちは、止血帯などを使用した応急処置に関するレクチャーを受けたほか、陸上自衛隊が保有する救急車の体験搭乗などをさせていただき、自衛隊における災害医療活動を限られた時間のなかで学習することができました。

※ 第一線救護衛生員

准看護師と救急救命士の資格を持つ衛生員(医療に関する任務を行う隊員)で、有事の際に隊員が負傷したといった特殊な条件下で、医師に代わり「緊急救命行為」を行うことが認められている。緊急救命行為は、①外科的気道確保(気管を切開し気道を確保する)、②肺への胸腔穿刺(気胸により縮んだ肺と胸壁の間の空間に針を挿し呼吸状態の改善を行う)、③大量出血に対する骨髄路などからの輸液投与、④鎮痛剤投与、⑤感染症予防のための抗生剤投与の5項目。専門教育を受け、自衛隊内の認定試験に合格した隊員にのみに付与される。

明日は海上保安庁施設での実習です。

 

今回の演習を通して、1年次から学生たちが何を学んでいるのか気になる方も多いかと思います。気になった方は、是非ともオープンキャンパスにもお越しください!

https://www.nittai.ac.jp/exam/opencampus/

注)施設内での撮影は、許可を得て実施しております。

止血帯を使用した応急処置の実習

エマージェンシーバンデージ(救急包帯)を使用した応急処置の実習

陸上自衛隊が保有する救急車に関する説明

陸上自衛隊が保有する救急車の搭乗体験

自衛隊中央病院についての座学

自衛隊中央病院ヘリポートの視察

公開日 : 2022-8-24 category : 活動報告