日体大EDMS(Emergency and Disaster Medial Services)とは
日体大EDMS(Emergency and Disaster Medial Services)は、緊急・災害時における救護医療支援活動を展開できるチームとして、学科開設時より構想を進め、設置に至ったものです。
その主な目的として、以下の4つの分野を柱としています。
(1)スポーツイベントなど救護・医療支援
マラソン大会などのスポーツイベントにおいて、心肺停止や熱中症などの傷病者に対応できる救護医療支援体制を構築し、地域社会に貢献する。
(2)日体大の災害時医療救護支援活動を通じた社会貢献
大規模災害発生時に、災害医療救護活動ガイドラインや地域防災計画に基づき、医療救護支援活動を行うことにより、積極的に日体大としての社会貢献を実施する。
(3)研究
緊急・災害時の救護医療体制構築に関する研究領域を確保する。
救護医療支援対応症例から、救護医療資機材やスタッフの配置、ディスパッチ体制の分析検証を可能とする。
また、マスギャザリング災害における救護医療体制の研究にも貢献できるほか、災害時における医療支援活動、病院支援活動、転院搬送、後方支援などの活動から分析検証を行い、災害救護医療支援分野における研究に貢献する。
(4)教育
保健医療学部救急医療学科の「実地研修」とし、救急救命士養成課程の学生が救急指導医や医師、救急救命士による緊急・災害時の救護医療支援活動を経験することができ、学生の臨床能力、救護医療体制マネージメント能力を高めることができる。
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本学教職員や学生は、緊急・災害時における活動の核ともなるが、ハード面強化の一環として2018年11月には大学として初となる救急車を新たに導入した。
この車両は、上述した4つの目的を遂行、達成するためだけではなく、市販車ベースとしては初となる「電動ストレッチャー」も搭載している。電動ストレッチャーは消防機関等で、採用や検討が既に進められているが、教育・研究機関として導入することによって、働き方改革や最新の装備としても提示・提案していくことで、地域貢献にも寄与することができると本学では考えている。
主な活動実績(2019年度)
- 5月3日(金・祝)
- 神奈川県小田原市(本学自治体連携先)で開催された小田原北條五代祭りにおいて救護協力を行った。
- 5月21日(火)
- 横浜市立大学附属市民総合医療センター医師への車両展示。電動ストレッチャーなどの資器材のほか、艤装業者の協力を得つつ製作した経過などについても紹介した。
- 6月4日(火)
- 本学が救護協力を実施しているヨコハマ大学まつりの行政担当部局職員へ車両と資器材の展示を行った。
- 7月9日(火)~13日(土)
- 本学救急医療学科に所属する1年生を対象とした集中科目「令和元年度野外活動実習」での救護運用を実施した。
- 8月3日(土)
- 神奈川県小田原市(本学自治体連携先)で開催された小田原酒匂川花火大会において救護協力を行った。
- 9月29日(日)
- クイーンズスクエア横浜とその近隣会場で開催されたヨコハマ大学まつり2019における救護協力を実施した。
- 10月20日(日)
- 多摩市総合防災訓練において、救護支援チーム及び傷病者搬送車両としての運用協力を実施した。
- 11月1日(金)~3日(日)
- 第53回日体フェスティバルでの救護運用を実施した。
- 11月13日(水)
- 第57回体育研究発表実演会での救護運用を実施した。
- 11月17日(土)~18日(日)
- 神奈川県小田原市(本学自治体連携先)で開催された城下町おだわらツーデーマーチにおいて救護協力を行った。
- 11月26日(日)
- 第6回青葉区民マラソンでの救護運用を前年度に引き続き実施した。救護車両として運用するだけではなく、地域における安心と安全にも貢献できる広報としても取り組むことができた。
- 11月30日(土)
- 本学の最寄り駅である東急・青葉台駅におけるイベント(マルシェぶらりーと青葉台2019)での救護協力を実施した。
- 2020年1月11日(土)
- 東京都日比谷公園で開催された東京国際チャリティマラソンにおいて救護協力を実施した。
- 2020年2月16日(日)
- 青葉区防災フェスティバル2020において車両展示を実施、拡張型テント(サイドタープ)を活用し、市民向けの心肺蘇生法の指導を行うなど、地域貢献を果たした。