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在学生の声

救急医療学科の1年生の「声」

1年時、どんな講義・実習・イベントがあるか?

救急医療学科の1年生1年生では、主に解剖学や生理学などの身体の仕組みについての授業や、救急医学概論や救急処置総論などの救急救命士になるための基礎知識を身につける授業が多くあります。1年生で身につける知識は、2、3年生で詳しく学ぶ疾患や病態などを理解するうえでとても重要です。

また、救急医学概論では、日本の救急医療体制や災害医療体制など、救急救命士にとっては必要不可欠な知識を身につけます。授業の一環として行われる12月の解剖実習では、解剖されてある実際のご遺体の臓器を見たり触ったりすることで、人体のつくりをより立体的に理解することができます。

1年生は毎年7月に実習期間が設けられ、伝統実習と海浜実習が行われます。伝統実習は二日間行われ、集団行動や日体音頭、エッサッサ、荏原体育など日本体育大学で古くから受け継がれる伝統を学びます。

その後伊豆に3泊4日の海浜実習に行きます。この実習は、新入生として初めての校外実習であり、集団生活を通して仲間と協力しながら海辺での救助法を学び、課題を達成していくことで、仲間との絆を深めることができます。

そのほかに授業以外のイベントは、日体フェスティバルや体育研究実演発表会などがあります。

中でも体育研究実演発表会は、テレビなどでも有名な集団行動、伝統あるエッサッサなど迫力ある演技が披露されます。救急医療学科も、心肺停止の傷病者への迅速な胸骨圧迫の重要性を広めるために毎年シンクロCPRを行っています。横浜アリーナという大きな舞台に立って、大勢の人たちの前で発表できることはとてもいい経験になります。

1年生の1年間は慣れないことばかりで、とても忙しく大変な1年間ですが、とても充実した1年間で、たくさんの仲間と、多くの経験を持った先生方のもとで大きく成長できる1年になります。

1番の思い出は?

1年間の中で一番の思い出は、世界で一番の蘇生率を誇る、アメリカ・シアトルのパラメディックの方の授業を受けたことです。

日本体育大学では、毎年アメリカ・シアトルのパラメディックの方を招待して講師として授業に参加してもらっています。Sick/not sick というシアトルの救急隊の教育プログラムを実際に受けました。高い救命率を誇るシアトルの授業を受けられたことはとても良い経験になり、さらに深く学びたいと思いました。

週末にはパラメディックの方と、日本の観光地を回ったりして、たくさんコミュニケーションをとることができ、とても楽しく過ごすことができました。約2週間という短い間でしたが、通常の授業だけでは学ぶことのできないことを学ぶことができ、とても濃い2週間だったと思います。

 

 

救急医療学科の2年生の「声」

2年時、どんな講義・実習・イベントがあるか?

救急医療学科の2年生1年生では、医学の基礎を学ぶ授業が多いですが、2年生からは専門科目の授業が増えてきます。

日本体育大学の救急医療学科は2年生から臨床の現場で学べる環境が整っているため、それに向けて医学の専門的な分野を学習する意欲もどんどん向上してきます。

2年生の講義は、「内科学Ⅰ~Ⅵ」「救急処置各論」「救急病態・症候学」「外傷侵襲学」「薬理学」「環境障害・急性中毒学」「シミュレーション実習Ⅰ・Ⅱ」の必修13科目に加え、「解剖学Ⅲ」や「英語コミュニケーション」などの選択科目を受講できます。

必修科目の中で「内科学Ⅰ~Ⅵ」は身体の構造別にⅠ~Ⅵに分けられ、救急救命士として知っておくべき疾患について学習します。心筋梗塞など広く知られている病気についても学習するため自然と興味が湧き、勉強が楽しいと思えるはずです。

「救急処置各論」「救急病態・症候学」は「シミュレーション実習Ⅰ・Ⅱ」と連続した時間割が組まれており、座学で得た知識をすぐに実技で確認することができるため、効率よく学ぶことができます。

選択科目の「解剖学Ⅲ」は基礎を確認し直すことができ、専門科目に追われ始める2年生にはもってこいの講義です。

実習では「病院実習Ⅰ」「救急車同乗実習Ⅰ」「野外活動実習Ⅱ(雪山)」の必修3科目と「災害ロジスティクス演習」「防災減災対策演習」「国際救急システム実習」の選択3科目を受講できます。

2年生、3年生の2回にわたって病院や救急車で実習できるカリキュラムがあるのは日本体育大学だけです。知識や技術の向上はもちろん、医療従事者としての在り方や自分の将来像について現場を見ながら考える機会を多くつくることができます。

災害医療についても学ぶ機会が多い

また日本体育大学は救急医療だけでなく、災害医療についても学ぶ機会が多く、日本という災害大国で医療従事者として働くために必要な能力を身につけられます。

「国際救急システム実習」では、心肺停止からの蘇生率世界No.1を誇り世界の救急医療を牽引するアメリカ・シアトルをはじめとする海外での救急車同乗実習(Medic Ride)などから、世界に目を向けて学ぶことができます。

授業以外にも、国家試験対策模試が定期的に実施されます。早くから受けることで、より早く合格点に近づくことができるだけでなく、学生生活に余裕が生まれ、さらに広く、他のことに興味をもって学ぶことができるようになります。

また、年に一回開催される救命蘇生研究会や実習報告会などに参加することで幅広い分野の知識を得られ、学習の意欲をさらに高めることができます。地域イベントの救護ボランティアや災害発生時には災害ボランティアとして学校の外に出て経験を積む機会も豊富にあります。

1番の思い出は?

今の私が思う、一番の思い出は学生生活一日一日です。

常に挑戦し続けておられる先生方・同じ志を持つ仲間が周りにいて、常に刺激をもらえるという点では毎日がとても印象的です。特に仲間同士、お互いを意識し合い、向上心を持って勉強できていることは、今もこれからも自分の原動力になっていると思います。

日本体育大学で学んでいるからこそ感じられる刺激が、毎日に散りばめられていると思います。

 

 

救急医療学科の3年生の「声」

3年時、どんな講義・実習・イベントがあるか?

3年時の1年間は、大きく分けて、病院実習・救急車同乗実習・進路決定があります。

まず、3次医療機関での病院実習は、2年時に行う病院実習とは違いより重症な傷病者が搬送される期間での実習となります。なので、救急救命センターの雰囲気をより肌で感じることができ、また多くのことを学ぶことができるのが、3年時の病院実習です。

次に、救急車同乗実習です。救急救命士は病院まで傷病者を安定した状態で搬送するという役割を担います。このようなプレホスピタルつまり、病院前救護を実際に見学することができるのが救急車同乗実習です。また、消防署での実習となるので、消防士の方、救急救命士の方がどのような訓練を直接見ることができるのも救急車同乗実習の醍醐味です。

3年時の授業は1、2年時に比べ少し余裕のあるカリキュラムになっているため、自分の時間を多く作ることができます。知識を得るため多くの講習会に参加することや、日体ラリーなどを通し、他大学の友人を作るなど時間を有意義に使うことができる1年間でもあります。

そして、3年時は進路を決定する大切な時期でもあります。救急救命士は、最近では消防機関だけでなく、病院・一般企業・進学など活躍の幅が広がっています。大学生活での多くの経験が進路決定へ繋がります。そして、日体大には進路に迷った際、私たち生徒に寄り添ってくれる先生方がいます。悩んだり、困ったりした時、先生に相談できる環境が整っています。

このように日体大の3年時は実習・イベントなどが盛りだくさんな楽しい、そして充実感を感じることができる1年です。

1番の思い出は?

3位入賞のトロフィー私の一番の思い出は毎年11月に行われる東日本学生救急救命技術選手権大会で3位入賞したことです。

東日本学生救急救命技術選手権は東日本の学生が救急隊技術・知識を競い合う大会のことで、出場希望の学生の学内選考を実施し、5月から本番まで練習に励んでいました。

救急隊の活動はチーム力がとても大切であり、練習から仲間を尊重しあいながら支え合うことを意識していました。実際に本番ではチーム一丸となり、3位入賞のタイトルを獲得することができました。

この選手権では、仲間の大切さや挑戦することの大切さを学ぶことができました。またこの経験は私にとって貴重なものであり、これからの人生の糧になると感じています。

 

 

 

救急医療学科の4年生の「声」

4年時、どんな講義・実習・イベントがあるか?

救急医療学科の4年生4年生の授業では、それまでよりもより実践的で多様な救急活動のシミュレーション実習を行います。傷病者の観察結果からどのような処置が必要かを、今まで学んできた知識を基に根拠を持った判断をする力を養います。

また、単に処置や観察をするだけでなく、3年次の病院実習や救急車同乗実習での経験も役立てながら、傷病者やその関係者とのコミュニケーションの取り方についても考えながら実習を行います。

他にも、小児科や産婦人科など特殊な分野の授業があります。小児や妊婦は、普通の成人とは体の構造が異なり、特異的な疾患も数多くありますので、非常に重要な科目となります。

また、卒業研究の履修もあります。同じゼミの仲間と助け合いながら、自分が探求してみたいことをテーマに、アンケートや実験でデータを集め、分析します。根拠に基づいて理論的に考察を立て、論文の執筆と発表を通して、様々な視点から総合的に物事を考える力とプレゼンテーションの力を身に着けることができます。

4年次は、消防吏員や警察官になるための公務員試験やその他一般企業等の就職活動など、それぞれの進路について各々が悩み、挑戦をする年でもあります。学科の先生方は、公務員試験対策だけでなく、その他の就職や進学の相談、対策にも親身になって考えてくれます。

最後には、国家試験を迎えます。学校で行われる対策模試や集中講義で苦手分野を克服し、学生同士でも教えあい、全員で救急救命士の合格を目指します。

1番の思い出は?

日体大の4年間では沢山の思い出があります。中でも一番の思い出は1年生の時に参加した、アメリカ・シアトルへの海外研修です。12日間の日程で、救命率世界一を誇るシアトルの救急事情やその現場を見て、聞いて、体験しました。

言葉も文化も違うのは当然ですが、救急救命士、アメリカではParamedicと呼ばれる人たちは、日本の救急救命士よりもできる処置の範囲が広く、それに精通する知識や判断力に私は感銘しました。加えて、市民から絶大な信頼と尊敬を得ていることを、救急車同乗研修で目の当たりにしました。

他にも、心肺蘇生法を指導する“Medic 2”という機関で心肺蘇生法の市民教育を体験した際には、ただ教えるだけでなく、相手の立場に合わせ、飽きないように楽しく指導していたことも、非常に勉強になりました。

シアトルでは勉強ばかりではなく、街を散策したりマーケットに行ったりする時間もあり、異国での時間やショッピングを楽しむこともできます。いつもとは違う場所、違う環境で、新しい価値観や視点を持つことができる貴重な体験をしました。

公開日 : 2020-7-3