研究テーマ 《救急医療政策》*《防災&災害救援》*《女性活躍》
中澤研究室では、救急業務の社会問題解決や、応急手当や防災の普及啓発、災害救援活動を中心に研究を行っています。 また、女性が災害現場で活躍する社会を目指しています。「学生だからできること」「大学生の視点」を大切にして研究活動を行っています。研究者情報(中澤真弓)
研究業績等はこちらから
https://researchmap.jp/nakazawamayumi著書
東京スターオブライフ|幻冬舎ゴールドライフオンライン (gentosha-go.com)卒業研究論文集(画像をクリックすると閲覧できます)
2024年度
卒業研究Ⅰ | 上田 啓太・小泉 元・隅 廣太朗・瀬谷 文大・髙橋 瞭太・田代 温大・谷殿 大騎・槻田 幹雄・豊田 汰一・中島 大輔・松田 英寿・山腰 大慎・山田 航平・佐々木 華奈・宍倉 由麻 |
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卒業研究Ⅱ | 奥井 恭平・小野田 岳・赤間 晃一・飯田 紳太郎・今井 純志・内田 彪斗・海川 マイキ・江田 優太・大竹 涼馬・菊池 陸・駒木根 涼央・関川 優紀・瀨戸 景大・髙橋 寛・畠山 拓士・原 秀斗・松山 世那・村上 凜・今泉 綾霞 |
大学院 | 片平 達也・櫻澤 玲 |
過去の卒業研究
2018年度
- 15X0020 岡野 透自然災害での被災経験の有無からみた避難行動開始の判断と防災対策について
- 15X0029 川邉 貴大学生を対象とした「消防団 ・地域コミュニティ 」に対する意識調査
- 15X0046 鈴木 佑治心肺蘇生法教育についての文献レビュー、一考察
- 15X0068 村上 達之兵庫県南部地震の被害状況から簡易被害予測のための指標を作成する
- 15X0078 北丸 歩救急相談サービス (#7119)における高齢世代対する有効な推進媒体は何か
(中澤准教授コメント)
私は2018年4月、救急蘇生・災害医療学研究室に着任いたしました。これまで、救急・防災政策を自身の研究課題として取り組んできたことから、卒業研究ゼミの学生を募集したところ、5名の学生が手を挙げてくれました。
岡野透学生は、豪雨災害における避難行動を課題とし、自ら被災地に赴き、ボランティア活動を通じて現場の声を聞いてきました。その中で感じたことをもとにアンケート調査を行い、分析しました。
川邉貴大学生は、学生消防団を課題とした研究を行いました。アンケートの作成前に予備調査を行い、自ら消防団に入団し、また、消防団関係者の話を伺いに行くなど、積極的に取り組みました。毎日遅くまで統計解析の勉強をして頑張っていました。
鈴木佑治学生は、心肺蘇生教育に興味を持っており、関係論文のレビューに取り組みました。学校教育で心肺蘇生法を修得することが必要だという信念があり、社会に出てからは地域貢献として実践してもらいたいと期待します。
村上達之学生は、震災時の被害予測に取り組みました。過去の震災の被害写真を見ながら判定を行い、データを打ち込む作業には大きな苦労があったと思われますが、自分なりの計算式を開発し達成感のある研究となりました。
北丸歩学生は、救急相談センターの効果的な広報について考察しました。2025年に高齢者となる世代に着目したことは、若い学生が現代の超高齢化社会と救急需要対策という大きな社会問題に目を向けているという意味で頼もしく感じました。
2019年度
- 16X0002 秋月 亨太学生の消防団への参加の意義と学生への広報策の検討
- 16X0007 荒川 瑞稀トリアージに関する学生の意識調査
- 16X0036 田子 稜太災害図上訓練(Disaster Imagination Game:DIG)を行ったことによる防災意識の変化
- 16X0041 露木 瑞也高校生の救急医療に対する意識調査
- 16X0079 豊村 真由桜島の噴火に対する地域住民の意識調査
- 16X0082 丸山 千尋久喜北地区住民の防災対策の現状
(中澤准教授コメント)
2019年度は、台風15号や台風19号が全国各地に想像を絶する被害を及ぼし、わがゼミのテーマのひとつでもある「防災」についても考えさせられる年となりました。今期の卒業研究ゼミの学生は6名で、防災対策・救急医療政策について、ともに勉強し、学生ならではの視点から研究を進めてきました。
秋月亨太学生は、自ら学生消防団として活動する中で課題を見出し、解決に向けて積極的に研究に取り組みました。学生のみならず行政の協力を得て、現役消防団員の意見を調査し、論文作成のみならず、日本災害医学会での学会発表にも挑戦し、ポスター発表に採択され、成果を挙げました。
荒川瑞稀学生は、災害時のトリアージについて、他学部も含めた学生にアンケート調査を行いました。災害時は平常時と異なる医療システムが展開されることを、医療従事者以外にも理解してもらおうと努力しました。
田子稜太学生は、DIG(Disaster Imagination Game)の講習会を開催し、受講前後の防災意識の変化を調査しました。VAS法を用いて測定し、発生した差分を統計学的に検定し、研究として精度の高い論文が完成しました。
露木瑞也学生は、シアトル海外医療研修での自身の経験を踏まえ、高校生の視点からみた救急隊に関するアンケートを、母校で実施しました。将来を担う若者の意見をまとめ、課題を抽出でき、意義のあるものとなりました。
豊村真由学生は、生まれ育った地域のシンボルである桜島の噴火に対する地域住民の防災対策について、マイ・タイムラインやテキストマイニングという手法を用いて分析しました。故郷への思いがこもった研究となりました。
丸山千尋学生は、居住地である久喜市の住民にインタビューを行い、地域の防災対策について検討しました。調査期間中に台風の発生があり、台風前後でデータをまとめるのに苦労がありました。
2020年度
- 17CB007 池沢 司Covid-19 流行における新様式でのBLS講習会前後の意識変移調査
(中澤准教授コメント)はじめに、新型コロナウイルス感染症拡大の最前線の現場で昼夜を問わず奮闘されている皆様に感謝申し上げるとともに、このウイルスで大切な命を落とされた方にお悔やみ申し上げます。
本来であれば東京オリンピック・パラリンピック大会が開催され、国際化も一気に進み、記念すべき年となったであろう2020年は、新型コロナウイルスの世界的大流行により、予想できない展開となりました。わがゼミにおいても、カリキュラム改変による3年生の受入れが始まり、充実したメンバーとともに様々なアクティビティに挑戦していこうと思っていた矢先、私が思い描いていたゼミ活動は、ほとんどが計画倒れとなりました。
前学期は緊急事態宣言の発令に伴う大学の入構禁止措置により、学生と対面で会えることのないまま、新たなツールを使用した遠隔講義への対応に追われ、私自身がゼミ生1人1人に向かい合うことができず、せっかく中澤ゼミを選んでくれた学生に不安な気持ちを抱かせてしまったかもしれないと反省しています。しかし、後学期になり対面での授業が可能となって、元気な学生の顔を見るようになると、彼らの活き活きとした姿にパワーをもらい、「これが大学生の良さだ」と改めて実感することができました。被災地でのボランティア活動に大学生を連れていくと喜ばれる理由のひとつに、彼らが「人を元気にする力」を潜在的に持っていることが挙げられます。コロナ禍で半年間会えなかった学生諸君と会えたとき、私自身も活力が湧いて来るのを感じました。
池沢司学生は、今年度の中澤ゼミ唯一の4年生として、コロナ禍における応急手当講習会の効果について調査を行いました。自ら、出身の小中高校に交渉を行い、手作りのチラシや動画を使って講習会を行い、多くの意見を頂戴することができました。このような社会情勢であるにもかかわらず、快くご協力をいただいた各校の先生方、実施に際し、池沢学生の話を聴いてくださり、交渉にあたってくださった先生方、アンケートに協力をいただいた児童・生徒の皆様には、心から感謝申し上げます。
2021年度
- 18CB003秋田 航季病院前外傷救護教育における、動画教材を用いたe-learningによって得られる実技に関する意識変容の考察
- 18CB009石下 黎救急医療学科上級生に対するサウナ活用の有用性
- 18CB010石川 友哉新聞記事から見た一般市民による応急手当奏功事例の分析
- 18CB015岩崎 大翔自然災害によるハザードマップ-ZOZOマリンスタジアムに着目した考察-
- 18CB016上野 颯太糸魚川市大規模火災の伝承とその意義
- 18CB018大笹 晃嵩アマチュアゴルファーが実施している安全対策の現状と今後の安全教育についての検討
- 18CB027小玉 真史高校生が学校の勉強を自主的に行う動機について
- 18CB028小林 健斗ストレスコーピングに着目したコロナ禍における救急医療学科生のストレス
- 18CB030佐藤 陸防災教育による自助・共助に対する意識変容について
- 18CB031澁澤 良亮救急医療学科生の学習動機・学習姿勢の検討
- 18CB036高橋 健防災ゲームによる教育の効果・意義
- 18CB042遠山 拓朗死球による受傷部位とその影響
- 18CB052前田 周4年制大学に通っている救急救命士養成課程の者の進路・職業選択に与える要因
- 18CB053松山 翔平救急救命士学生の大学での心電図学習の満足度と簡易教材作成
- 18CB059山下 貴之PWC(水上オートバイ)を利用した救助の有用性
- 18CB064穐山 友里胸骨圧迫中の心拍数とボルグスケールの性差
- 18CB068櫻井 花乃野球における熱中症にならないためのベストな一日の過ごし方
- 18CB069佐藤ゆずほ本学科の学生の救急救命士国家試験に対する意識調査と学習意欲向上につながる自主的な学修について
- 18CB071清水 睦代日本体育大学学生に向けた二輪車事故MAP作成について
- 18CB072末村 月乃若者による救急医療体制の認知度及び理解度
- 18CB074畑中 美憂一般人と救急救命士養成課程学生の応急手当への認識の違い
- 18CB076牧野 慧弥女性消防吏員増加のために学生ができる事
(中澤准教授コメント)2018年度入学生から新カリキュラムの開講により、卒業研究は3年次の「卒業研究Ⅰ」、4年次の「卒業研究Ⅱ」の2年間にわたって取り組む必修科目となりました。しかしながら、2020年度は新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響を受け、ゼミ活動として行っていた防災イベントへの参加や災害ボランティア活動などが今までどおり出来ない状況となってしまい、かつ、講義や実習も感染対策を重視して方法を変更せざるを得ない場合もあり、学生・教員ともに手探りの状態で進んできた2年間となりました。そのような中、22名の学生が卒業研究に取組み、論文の執筆を行いました。ほとんどの学生にとって発表会や論文執筆が初めての挑戦でした。「研究とは何か?」の講義から始まり、文献検索の方法、研究計画の立て方、研究倫理、アンケートの取り方と分析方法などを勉強してきましたが、まだまだ未熟な部分も多くみられます。しかし、学生が学生としての立場で救急や防災の社会問題について真剣に考えた成果が論文集に詰まっています。今後、社会に出れば、多くの課題に直面するでしょう。その時、この論文集を開いて、コロナ禍に負けずにがむしゃらに卒論の執筆に取組んだことを思い出してほしいと思います。
今回、卒業していく2018年度入学生は、私が本学に着任した同時期に入学してきた学生であり、コロナ禍以外にも、大型台風の襲来やその他多くの苦難を一緒に乗り越えて来た同志でもあります。学年全体の雰囲気が明るく元気で、勢いのある学生たちであり、一人一人がとても印象に残っています。卒業後も、たまには大学に顔を見せに来ていただき、社会で経験したことを聴かせてほしいと心から願っています。
なお、学生の卒業研究にあたり、ご多忙中のところ指導してくださった先生方、ご協力をいただいた関係団体の皆様、アンケートやインタビューに快く応じてくださった皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
2022年度
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- 18CB021 小沼 昂平 日本体育大学保健医療学科救急医療学科学生における救急現場のコミュニケーションの意識調査について
- 18CB026 楠 祐輔 学生が抱えているストレスについて
- 18CB046 野村 光史郎 豪雪地帯の新人消防官の困難と現状
- 19CB002 井開 泰輔 中学生を対象にしたHUGによる防災意識の変化
- 19CB008 宇佐美 葵 令和4年の台風15号の影響による静岡県静岡市清水区の断水被害
- 19CB009 内田 龍介 細菌の移動経路について
- 19CB014 籠田 陸 一般大学生のファーストエイドの理解度について
- 19CB015 柏谷 一輝 秋田市の救急隊員における問診に秋田弁を使用した際の印象の調査
- 19CB016 片平 達也 救急隊経験者と救急医療学科学生における、ストレッチャー操作時の目線の差の分析
- 19CB020 熊谷 高希 口頭指導下と実技指導下での胸骨圧迫の質の違いについて
- 19CB022 郷田 恵人 ハザードマップの重要性(大阪府)
- 19CB023 小林 佳史 救急医療学科学生における公務員試験の勉強法と受験傾向
- 19CB025 小林 優輝 高校生を対象とした普通救命講習前後における知識・技術の変化について
- 19CB027 小山 瑞規 学生のボランティアへの参加動機と推進に向けた課題
- 19CB029 佐久間 俊輔 学部ゼミナールにおける、授業外災害ボランティアに関する一考察
- 19CB034 新庄 凌也 東日本大震災被災地への派遣経験者から受け継ぐ巨大災害発生時の救助者としての心構え
- 19CB040 平良 豪雅 野球経験者の野球場におけるAEDの設置場所、利用についての意識調査
- 19CB049 馬場 俊 実施者の身長が胸骨圧迫に及ぼす影響
- 19CB054 廣幡 優清 高等教育における応急手当の効果
- 19CB057 松本 拓磨 SA(Student Assistant)がシミュレーション実習履修学生にもたらす効果と課題
- 19CB061 宮島 健 高校生バイスタンダーはどのような時に心肺蘇生を躊躇うのか
- 19CB064 栁林 祐汰 火災現場ボランティアによる活動の意義
- 19CB067 吉野 雄大 高校サッカー部の強豪校における熱中症の理解、対応について
- 19CB073 大津 葉子 現場での女性消防吏員の有用性について
- 19CB079 田上 慧 時間の使い方と学生生活の幸福感の相関
- 19CB083 吉澤 美海 千葉県内における女性消防吏員増加に向けた取り組みの実態調査と提言
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(中澤准教授コメント)2020年度から新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響で、ゼミ活動として行っていた防災イベントへの参加や災害ボランティア活動を中断せざるを得ない状況に陥りました。今回、卒業研究に取り組んだ学生は、学生生活の大半をコロナ禍で過ごすことになってしまいましたが、当ゼミの学生は、持ち前の根性とチームワークで、底力を見せてくれました。消防防災展の視察、消防のインターンシップやオンライン座談会への参加、災害救援活動として技術系ボランティア講習への参加や火災現場の廃材撤去活動、静岡県を襲った台風15号被害に対する救援活動など、人の力を借りながらも、様々な挑戦をしてきました。卒業研究の一環として、地元や出身校での調査に取り組んだ学生が多くみられたのも、当学年の特色のように感じます。ゼミ活動以外でも、就職試験対策や国家試験対策なども、仲間同士で切磋琢磨し努力している光景も、数多く見かけました。コロナ禍だからこそ、人と人との繋がりの大切さを理解している世代なのかもしれません。
卒業していく学生たちへ。コロナ禍での救急医療は、想像以上に厳しい現実が待っているかもしれません。時には、思い通りにならないことや、数多の困難が道を阻むかもしれません。そのような時も、「誰かのために」「人の役に立ちたい」「人を助けたい」と思って救急救命士になる道を選んだ自分の志と、共に学んだ仲間を誇りに思ってください。何度も言いましたが、私の夢は、救急救命士が市民のヒーローになることです。つまり、皆さんは市民のヒーロー、私の誇りなのです。でも、どうしても辛いことがあったら、私の研究室に毒を吐きに来てくださいね。
学生の卒業研究にあたり、ご多忙中のところ指導してくださった先生方、ご協力をいただいた関係団体の皆様、アンケートやインタビューに快く応じてくださった皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
2023年度
- 20CB014 梶原 勇雅:救急救命士学生による災害ボランティア活動の有用性-秋田県南秋田郡五城目町・令和5年7月梅雨前線被害-
- 20CB019 蒲生 直哉:一人の救急救命士養成課程学生が民間企業で就職活動を実施した結果の後方視的検討
- 20CB022 木村 麟:日本体育大学横浜健志台キャンパスにおける自動二輪通学者の安全に対する意識
- 20CB027 駒ケ嶺 晃志:消防職における若年者の早期離職理由と対策
- 20CB028 小山 晃:飲食店従業員による気道異物への応急手当への意識
- 20CB034 曽我部 博文:大麻の有害性と医療上の有用性
- 20CB035 高倉 大地:浅草外国人観光客による119番の認知度について
- 20CB037 髙松 隼大:東日本大震災後の消防職員のメンタル変化
- 20CB039 中林 勇翔:救急救命士国家試験の学習におけるChatGPTの有効性に関する検討
- 20CB074 鈴木 渚彩:高校生を対象としたBLSの質の向上と意識調査
- 20CB075 鈴木 莉子:大学生の防災備蓄の現状と備蓄品使用後の防災意識の変化
- 20CB076 鈴木 涼子:青葉学生消防団の参加率向上方策の検討
- 20CB078 瀧澤 玲奈:翰林日本語学院の学生を対象とした在留外国人における日本の救急医療体制の理解度と課題
- 20CB080 春田 優月:救急救命士学生が考える消防分野でのドローン活用方法と実現の可能性について
- 20CB084 矢吹 実香:救急救命士養成課程学生におけるバイスタンダーとして救護活動した際の心理的影響について
(中澤准教授コメント)今年度卒業予定の学生は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックの最中であった2020年に入学してきました。対面での入学式も実施できず、1年次はオンライン講義が中心となり、野外活動実習も例年と異なる方法での実施となりました。高校を卒業して、自由な大学生活で様々な挑戦をしていくことを夢見ていた学生は、この運命を恨んだこともあったかもしれません。しかし、いよいよ卒業を目前に控えた学生の表情を見ていると、そんな大変な時期を乗り越えて来た充実感や頼もしさを感じます。学生たちは自らの力で仲間と様々なチャレンジをして、困難を乗り越え、絆を深めてきました。学生の明るい笑顔を見ると、どんな時代でも、青春っていいなあ、と思います。
当ゼミでは、学生の希望する研究テーマに基づき、指導教員や大学院生が指導・助言を行いながら研究を進めてきました。災害対応や防災に関するもの、消防や救急に関するもの、自らの趣味や特技、活動を深掘りしたものなど、学生の個性豊かな論文を集め、論文集を作成しました。将来、この論文集を読み返し、学生時代の思い出とともに当時考えたことや感じたことを思い出すきっかけになればいいな、と願っています。災害ボランティア活動や応急手当の普及啓発、消防団活動や防災展の視察、非常食の試食、被災地でのインタビューなど、自ら動いて汗をかいたことで、今後の社会生活を切り拓く力を授けられたと思います。
2024年の年始から、令和6年能登半島地震が発生し、航空機事故や大規模火災など大きな災害が続きました。そのような中、これから社会に出て、救急救命士として活躍する学生たちの将来を期待し、私も陰ながら応援し続けたいと思います。
学生の卒業研究にあたり、ご多忙中のところ指導してくださった先生方、ご協力をいただいた関係団体の皆様、アンケートやインタビューに快く応じてくださった皆様には、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。誠にありがとうございました。